2019/12.21-28 小倉城天守閣でいけばな展を開催します。花の持つ幸せな香りと、楚々としたその姿で心がリラックスできる空間を演出。その香りに包まれたベールを体感しながら繊細な花の表情や笑顔を探してみてください。花々の持つ世界観を表現します。 同時公開の生徒たちの作品もご覧ください。 ◆会場 小倉城4F企画展・作品展スペース ◆小倉城入城料350円 ◆前期:21日(土)-24日(火) [9:00-17:00]◆後期:25日(水)-28日(土)[9:00-17:00]28日最終日[15:00まで] ◆いけばなパフォーマンス21日・25日 9:00〜14:00頃 主催 いけばな花空間作家 伊藤 文香 初の作品展 12月末に作品展をしませんか?と小倉城を管理するディレクターさんに声をかけて頂き、 生徒さんに相談をして開催する事にしました。前半は小倉城のクリスマスをイメージ、後半は小倉城の迎春というテーマをもとに、花材選びも生徒さんの希望や意思を尊重して、花を選びました。 ご案内状のこだわり ご案内状はがきも、私が撮影した小倉城を使い、生徒さんでもあるグラフィックデザイナーさんに依頼をして作りました。ピンクオレンジの空に、放射線上の長い雲が5本表れた写真で、優しい小倉城の写真です。小倉城の堀は、いけばなのお堀にし作品展のタイトルも「花綴り」と決めました。花から始まって綴っていく道。花が導いてくれる道です。 開催当日 時間の経過は早いです。 小倉城のクリスマスを生けたいという生徒さん達が、希望に満ちた笑顔で花を生け始めました。後輩を思いやる先輩が、「こうしたら?」など声をかけ合ったり終始笑い声が絶えない会場に、外国人や日本人の来城のお客様と生徒さん達が、会話したり和やかに飾花が終了しました。こんなに喜んで楽しそうな笑顔をしている生徒さん達を見ると、花の妖精にみえたし「よかった!」とHAPPYな気持ちでいっぱいになりました。お稽古の花しか見ていませんが、思った以上に上手に生けていて、花が笑っているように見えました。花は心で生けるものなんです。花も花人も心を一つになるとイキイキとした花になります。 テーマ「花綴り」 私のいけばなは、小倉城のクリスマスと、細川ガラシャ夫人が小倉城に入城していた場合のクリスマスを、想定をしたものと2ハイ生けました。小倉城のクリスマスは松が多く生息しているので「松」、日本の冬の花である「梅」光り輝く星を黄色の「オンシジューム」で表し、クリスマスカラーの赤いオリエンタルリリーを使いました。日が増すごとに、花も徐々に咲いていきます。ある日、多いから剪定をしようとハサミを持って花の前に立つと、赤いオリエンタルリリーが満面の笑みをしているように見えて剪定を断念しました。剪定しない方法を考えて、生け方を変えて会期終了まで生け替えませんでした。まさに恩寵だと感じました。 クリスマスの花「恩寵~Gratie~」 細川ガラシャ夫人が、もし小倉城でクリスマスを過ごしたなら、クリスマスツリーは、きっと清らかなで楚々とした「白い椿」を選び、戦で亡くなりたった人々への敬愛から紫色の花を生けたのかなと思い「紫の八重のトルコ桔梗」を生けました。花屋さんで選んだ時から先頭で誇らしげに咲いている白い椿は、会期が終わる日まで通算13日間も咲き続け、紫色のトルコ桔梗は小さなつぼみも全て咲き誇りました。 前半も後半も、行き交うお客様はじっくりと見たり話したりしました。会場内の花も精いっぱいの笑顔で、来城のお客様をお迎えしてくれました。お客様も、わぁ~、おぉ~という歓声と芳しい香りに包まれ、記念写真を花と一緒に撮って楽しんでくださいました。台湾、香港、中国からや韓国のお客様、欧米の方とコミュニケーションもとれました。身振り手振りでどうにかなりました。 会期をとおして生けた花は、令和2年の迎春の花として花材を換えて小倉城に飾りました。小倉生まれの私にとってプライスレスな体験、歳神様をお迎えする大役ができ、小倉城関係の皆様に感謝!生徒さんも私も良い一年の締めができ令和2年度の幕明けができました。 カテゴリー: Activity